「LOG」では自分の二次創作についての話や簡単な萌え語りをしようと思っていたのですが、今までの更新分は過去作品を加筆修正したものがほとんどでなかなか振り返る機会も設けられず……。
この作品は個人サイト開設後に新しく書いて、技術的にも内容的にも自分にとっての挑戦があったので、大いに触れたいと思います。
まず技術的なことについて。
わたしは今まで全年齢展開のみで10000字を超えた小説を書いたことがありませんでした(!)
いつもは文字数を考えないで書くのですが、今回「10000字を超える」というゴールを決めて書いていたので、とても長編とはいえない長さで全然大したことではないものの、目標を達成できた! という達成感で充実しています。
創作を始めて3年、去年のイベントで新刊予定の同人誌を落とした時期くらいからずっとネガティブになっていましたが、すごく楽しいです。
次に内容的なことについて。
刀剣乱舞というジャンルを選んだこともそうなのですが、今年交流ができた相互フォロワーさんの影響が一番にあります。
その方の同人誌に、現代から作中世界にトリップした主人公が2205年の日本を知っていくというようなストーリーの一部で、さまざまな(クィアであったり外国ルーツであったり、現代の日本ではマイノリティとされている)同僚の審神者と出会うシーンがありました。
刀剣乱舞の世界観を近未来SFとして描写していること、マイノリティとされている存在がいる世界を描写していること、その他その部分だけでないストーリー全体のトリックなどもうとにかく作品のすべてに感銘を受けました。
二次創作BLでは、コンプレックスとか人当たりのいいキャラクターがその相手にだけ「嫌い」って思ってるとか、そういう関係に萌えてて、それって恋愛の関係に収束しないとずっと思ってきました。
元々「恋愛の関係に収束しない関係」が好きで、その一つとしてでもあり、クィアな創作をしてみたいこともあり、アロマンティックのキャラクターがカップリング当事者のBLをやってみたいと思いました。
(これはアロマンティック×ゲイで、作中でアロマンティックという言葉が明示される商業BL『2世と器』の影響も大きいです)
刀剣乱舞というジャンルを選んだのは、先の相互フォロワーさんをはじめ、このジャンルではそういう作者のオリジナル性が個性として楽しまれている土壌があると知ったからです(先日閃華の刻に一般参加しました)。あと普通に好きだし。
アロマンティックという言葉を出さないこともできたと思いますが、マイノリティとされる存在が普通にいることを描写したくて明示しています。
自認に至るまでのシーンは都合が良すぎるというか、もっとマイクロアグレッションに苛まれたりすることが現実に即している(のはとても悲しいですが)とも思いますが、初めての挑戦で、「なるべく誰も傷つけないようにしたい」という気持ちを最優先にした結果です。
でも現実とのギャップに傷つきをおぼえることもあるかもしれないと思いました。
いずれ、もっとアップデートを重ねていきたいです。